栃木県青年会館-事業課-

沿革

1.栃木県青年会館は、青少年活動の本拠地として、県内青1少年団体の自主的な運動によって建設された”若人の殿堂”です。会館建設の動きは、すでに昭和20年代の後半、県連合青年団の運動のなかに芽生えました。それから約20年、時代の変遷と共に何度かの構想が生まれたり消えたりしながら努力を積重ね、昭和45年に「青年会館建設調査委員会」が発足、調査活動を行ってその基礎をつくりました。翌46年から県内青少年団体が糾合し、その統一課題として自主的な建設運動を展開し、昭和50年5月に完成したものです。

2.その経緯は次のとおりです。まず46年6月に県内青少年18団体により「青年会館建設調査委員会」を組織し、先進県を視察して基本構想を作成しました。ついで、同年10月に「建設準備委員会」さらに47年4月には「建設委員会」へと段階的に組織を拡充発展させ、より具体的な運動を推進してきました。この過程で建設運動への参画を明らかにしたのは次の9団体です。栃木県連合青年団・栃木県青少年クラブ協議会・栃木県商工会青年部連合会・栃木県ユースホステル協会・栃木県フォークダンス協会・栃木県海外派遣団友の会・青友会栃木支部友愛青年同志会・社団法人宇都宮青年会議所。各団体は自己財源確保のために組織の内外で募金活動を続ける一方、お互いに協力しながら県に対して補助金や建設用地確保の陳情を操り返してきました。そして47年10月に前記9団体によって「財団法人栃木県青年会館」を設立し、運動推進組織として社会的信頼と法的根拠を確固不動のものにしました。以来、「財団法人栃木県青年会館」の名のもとに、会館建設をなしとげると共に、その管理、運営を行っております。

3.この青年会館の規模は床面積2,136平方メートル、建設に要した経費は外構工事什器備品を含めて2億7,850万円です。資金の内訳は構成団体の募金活動で得た自己財源3,810万円、県補助金1億円、県内市町村よりの補助金5,040万円。それに(財)日本船舶振興会補助金9,000万円です。自己財源の調達には日本看護協会栃木県支部協議会より多大の協力をいただきました。

4.青年会館の敷地は、青少年活動の本拠地にふさわしい環境と広さを持つものとして、ここ駒生の地に6,573平方メートルを栃木県から借用しており、別に教育会館
 との共用の駐車場用地として2,942平方メートルを借用しています。

5.当財団法人の目的は、青少年団体の健全な発展を助長すると共に、地域の教育・文化の振興に寄与し、明るく豊かな郷土づくりをすることです。栃木県青年会館は完成以来”若人の殿堂”として青少年団体の会議や宿泊・研修、文化的諸事業などに活用されています。また、県民の方々にも会議、講演会、パーティー、展示会、結婚式など広くご利用いただいております。

6.当財団法人は、運営面では自主性を、経営面では独立採算性を基本にしています。会館は青少年団体の育成援助や地域文化の発展に貢献する各種の公益事業を実施していますが、これには多額の資金を必要とします。その財源を確保するため、いくつかの収益事業を併せて行っているわけです。このような青年会館の役割と使命を正しくご理解いただき、みなさまのご指導とご協力を賜わりますよう心からお願いいたします。

上部へスクロール